里山アート展に参加して1

昨年10月始めてこの豊実での「里山アート展」に参加しました。今年で2回目です。
自分の活動場所以外のところでの運営の仕方や、自分の作品のあり方を試してみたくなり、この里山アート展に参加した理由です。

私は普段の活動ベースは、横浜市緑区にある森です。一応緑区は横浜市で一番緑の多い区です。森の隣には、住宅地、横浜動物園ズーラシアなどが迫り、幸いにも横浜市が活用を保留にしている小さな森を使っての活動です。ここで13年前から「創造と森の声」の仲間と共にアートを中心にしながら森の手入れやワークショップ、コンサート、野外美術展を企画して活動をしています。正直、森が手入れをする事で明るくなり、気持ちの良い空間と変化していくのをこの森で経験して理解してました。

人と森は共存して良い森が出来てくる事は知っていると自負していたのですが、豊実の自然の大きさと深さ、そしてさらに佐藤賢太郎さんの信念の強さと豪傑さに驚かされました。自然を背にして人が生きていく為に、森から住まいを得て、食べ物を作り、自分の信念を貫きながら「里山アート展」を運営されているのには大変共感させられました。それに奥様のさりげない気遣いとお料理、フクロウ会の皆さんの生き生きとした笑顔と暖かさもあり、参加した事で元気をいただきました。

今年は特に「いのちーLife―」をテーマして作品を設置しました。私の木彫のたまごを用いて、生(いのち)を感じるこの豊実を意識し、未来への夢を作品に感じてもらえればと思い、この作品をインスタレーションしてみました。本当は、木の感触や暖かさも触れて感じていただけるとさらに嬉しいです。

 「里山アート展」で自然と生を意識しながら、作品を展示しました事が私にとりましては大きな収穫となりました。これからも生きる事を意識した作品制作を続けていきたいと心から感じております。この自然の空気を感じながら参加させていただきましたこと、本当に感謝しております。ありがとうございました。

                                                2009,11,1                                                                                                                              衛守 和佳子