2009.10.17
里山アート展制作風景2
佐藤賢太郎

里山アート展は、どれだけの作家を集められるかがアート展の成功不成功になるカギであると思う。そして、作家の受け入れが大きな仕事でもあります。宿泊して作品をつくる作家も多くなりました。  

それは里山アート展に対する熱意にほかならないと思います。造形作家の間地紀以子さんは第一回から参加している作家である。昨年は彫刻家佐治さんが小学生を入れて作品制作をしたが、今年は間地紀以子さんが小学生を参加させ、日出谷っ子タワーを作ることになった。

   彼女は制作に入るまで学校に何度通ったであろうか。正直そんなにやらなくても、と思うほどであ

った。東京から福島から通ってである。佐治さんのサポートを受けながら制作の準備に入っていった、まずはタワーの骨組み制作である。

いよいよ田んぼにタワーを建設する当日になった。間地紀以子さんは彫刻家の佐治さん以外に3人のサポーターを頼んで豊実入りをした。ビルを建てるように足場を作り、高く高く組み上げることになった。建設現場のようである。助手として、若い女性の作家希望者もいた。足場解体の最後のとき私も手伝った。間地紀以子さんとその若い女性は、ヘルメットを被って鉄板を受けとったり、それは重労働だった。

  そうまでしてなぜ彼女たちはここにかかわろうとするのか。名誉やお金ではない、むしろお金もかかったであろう、そこまで一生懸命になって取り組む間地紀以子さんである。

   アートは遠いところにあるのではない、身近なところにあると子供たちに伝えたいようである。来年はこんなことはもうできない、と限界に挑戦した今年である。本当にご苦労様でした。