2008.05.16
2008里山アート展出品者集まる
佐藤賢太郎

今年は第5回目の里山アート展ということでレベルアップを目指して準備を進めていた。なんといっても多くの作家が集まることここが課題であった。 EUジャパンのつなぎによってあるグループに出品している方が里山アートに関心を示していただき、遠路関東から現地視察に5名でおいでになった。よくぞおいでになったと感心し、かつ感謝であった。中にはドイツ在住の作家も帰国してその日に駆けつけていただいた。さらに新潟県内から世界、日本をまたに架けシンポに参加し活躍されている方もおいでになった。

   里山アート会場を見学された後、里山アートについての意見、私についての感想、そして自分の活動姿勢を一人一人述べ合った。その内容はとても貴重な意見であり内容の濃いものであった。これをそのまま里山アートのシンポジウムにしたいほどであった。

作家の方に私は、このアート展は美術館やギャラリーで個人の作品を展示し評価していただくというところに重点を置いているのでなく、アートで地域社会に何を及ぼせるのか、という点にポイントをおいていると説明しました。補助金や行政、企業によって成り立っているアート点ではなく一作家が過疎における現状の中で何がアートによってできるのか、そこから始まった。

今回のおいでになった作家の中には自然の中で異質なもの(アートと自評)をおいていいのだろうか。それよりも今やっている景観再生のほうがいいじゃないかとの意見もあった。何でも置いてよいとは思わないが、それでは何も動かなく荒れて過疎化の進む空間になっていただろう。あくまでもアートのステップであることを補足した。さらに作品といえば佐藤さんのやっていること自体がアートじゃないかとの意見もあった。またある方は作品を作ってどうだ 、としているかもしれないがそれがどうしたとも言われるかもしれないと述べていた。まだまだおのおのの作家には深い意見がありましたがそれは次回のシンポジウムにまとめたいと思います。

里山アート展を開催しようと動いたことによって荒れてゆく田んぼや川辺がきれいになってきているという現実はある。そして蛍や蓮や水芭蕉などが使われなくなった田んぼに命をよみがえらせている。私は田舎のよさを蘇らせる力に一部としてアートがある。それが地域社会に係わり合いを持つアート力になるのでないかと思う。

しかしこれとても現在進行形であります。最後に参加した方々は作家を含め誰でもコスモ夢舞台という作品を共同で作っているのだと思っていただきたい。それぞれの個性の作品を出し合ってひとつの作品とします。

追伸として後日今年の作品図録編集に駆けつけてくださった奥会津書房の遠藤さんは感嘆していただきこれはすごいことだ、日本の現状の中でこういうことこそが大切なあり方だと思う。地域活性化を考えられる方々は現地視察においでいただきたい。そう言って完成まで取材に足しげく通われると申されお帰りになりました。いいままでにない冊子として完成し外に向かってどう反響があるか私も楽しみであり期待をしております。