2014.06.26
ホンモノにふれる自然体験
大塚秀夫

 私は退職してから毎月、豊実で自然体験の研修を受けています。都会で暮らす自分にとって、自然体験は発見の連続です。

 都会の暮らしは、より便利になり工夫も創造性も生活には必要ありません。どうして自然に惹かれるのか。家内は私が豊実に行くとテンションが上がって帰ってくるという。行く前とでは全く違う。

 東京の中学生が体験学習に来たとき、ここにずぅーと居たいと連呼していました。その体験学習の生徒が自主的に仲間を集めて8月に生徒が来るという。

 自然体験にはどのような効果があるのか。また、人と自然とのつながりはどうなっているのだろうか。なぜ、人はこのように自然に惹かれるのだろうか。

 自然の中にこそ、ホンモノがある。都会では、子どもたちは、ゲームにスマホがあたり前。ここにはコンビニもない。なにか買い物しようとすると車で1時間かかるでしょうか。都会で暮らすのに慣れた人は不自由でしょう。でも東京に戻りたくないという。自然体験での経験や刺激が人の応用力を引き出すのでしょう。

 佐藤さんは自然体験を多くした子供が物事への興味、関心、意欲の強さ、前向きに挑戦する意欲や探求心が育まれるという。

いまや、熟年になって自然体験している私でもこれらのことが私の中に感じられる。18年間悠々亭から夢の始まり、美術館や和彩館を手作りで仲間とともの村の方にも一緒に取り組んできた。そのことを思うとすべてがいま、つながっているように思える。

連帯感、達成していく喜び、自分をそのまま肯定でき、心が座るというのでしょうか。肚が決まるのです。女子中学生は体験学習で学んだことを発表した後、感情がこみ上げてきて、涙を流していました。子供の自然体験でこちらも仕合わせな気持ちを味合うのです。