2010.05.24
体験学習とメンコ
佐藤賢太郎

私は、生徒たちに体を動かす田舎の労働経験はもちろんですが、学校や家庭ではあまりうるさく言わないだろう挨拶も人間の基本的な生活なこととして教えています。

横須賀市から我が家に体験学習に来た男子生徒が、民家の方とのお別れ会で挨拶をしたそうです。「僕は今までの人生で、こんなにつらかったことはなかった」と言ったそうです。すると先生が「何がつらかったの?」と問いかけたそうです。その生徒が「薪運び、薪割り、風呂焚き」と言ったので、それを聞いて全員皆笑ったそうです。 

その日の夕方、我が家に滞在した生徒とそのお母さんから「お世話になりありがとうございました」と明るい電話がありました。聞いていた家内は「こういうことが嬉しいことです」と言いました。          

我が家での労働作業は、体験学習受け入れのなかで厳しさでは一番かもしれない。

 そんな彼らにもつかの間の遊びの時間を作ることができた。それは、画家の牟田口さんが作ったメンコを彼らにあげた。そしてこうして遊ぶのだと教えると、すごく面白そうにメンコに興味を持ってくれた。メンコは今まで活用方法がなかったが、彼らに息抜きとして楽しく過ごす時間を作ることができた。ここですべて活かせることになって嬉しかった。食事として今年はじめた「山もち」と言う食べ物がメニューに入った。