2014.0626
夢を奏でる
大塚秀夫 

夜8時ごろ田圃で中学生と蛍の観賞をした。私も50年ぶり。佐藤さんのお母さんもいい思い出ができたと喜んでいる。フラッシュでカメラに収めている人もいた。 

中学生も「写真やアニメでしか見たことがない。ホンモノは初めて」という。幻想的な世界である。 

 佐藤さんは中学生に言った。「田舎だから蛍がいるのではない。水が流れる川を作り、カワニナが生息するようにして初めて蛍が復活したのだ。」

夢に向かって努力することが大切なこと。佐藤さんのその言葉が心に響く。 

 蛍が田圃に舞う、若者が田圃で舞う空間を創る。それがこの度のコンサートを企画した目的とホタル音楽祭での佐藤さんのあいさつ。 

 田んぼのあぜ道をほとんどコンクリートで道が舗装されている。田圃の中央は大きな石が組み合わされて石舞台になっている。そこで若者が歌い演奏して踊る。 

子供たちはあぜ道を歩き、かけていく。網を持って小さな生き物を捕まえようとする子供。昔どこにでも見られた風景。コスモ夢舞台の公園で繰り広げられている。シーソーで遊んでいる姿。
まるで絵になっているような風景。 

自分たちが今までコスモ夢舞台公園化に力を注いできたことがいま、この光景を見ていると喜びが込み上げてくる。

田んぼのあぜ道がコンクリート。常識の枠内では信じられないことでしょう。

以前、石舞台でなくコンパネで丁寧に作られたものを設置したり、片付けたりしていた。企画し準備設営するものが歳をとればその作業だけでも大変なこと。それが、石舞台であれば永久に石はそこに黙して語らず存在する。

 だからこそ、佐藤さんのコスモ夢舞台の構想力イメージはすごい。プロデュース力に感動しっぱなし。

いま、すべて体験学習も音楽祭も18年間かけてきたものが豊かに実っていることを感じた。