2018.07.02
発想転換・蛍
佐藤賢太郎 

蛍が舞うようになるまでの環境整備に時間がかかった。7月1日夜8時、沢山の蛍を見ることができて嬉しかった。

私は、自分の故郷に誇りに思うところがあることが大切だと思う。心の誇りも含めて。 

豊実はお城もなく、伝統行事と云える名所らしいものがない。あるのはごく普通の自然の風景である。これを生かさなくて何を誇りにするのだろう。

その一つが蛍である。村を大切にする心であります。田舎に帰ると虫の音が聞こえるが、今は懐かしいキリギリスの鳴き声が聞こえない、何故だろう? 

 ところで、照明があると蛍が発生しにくいのは自明のことである。そこで私は、蛍の舞う時期だけでも橋の照明を消してほしいと、行政側にお願いしました。その結果、何年も蛍の時期に消して頂きました。ご協力ありがとうございます。

しかし、もう一つ田んぼ一面に照明が照らされているところがあり、そちらもお願いしました。すると、行政側は私一人の意見だけでなく、住民の意見を聞くことを求めました。船渡集落の7月定例会がありました、そこで私の意見を述べました。内心、私は「蛍は村の財産になると思います」と言いたかった。 

豊実は過疎地域です。なぜ故郷に戻る方が少ないのでしょうか。さまざまあっても、将来人の戻りたくなるような環境をつくらねばと私は思います。

今夕、私たちは田んぼに行き、蛍がたくさんいる光景を見ました。愛知県からおいでの方は感動してくれました。このように見せる自然があることは誇りであります。豊かな暮らしとは、蛍を見ることでもあり、キリギリスの鳴き声を聞くことであります。

人間も自然の一部ですから、自然の一部として生きることが大切ではないでしょうか。


 











 
百聞は一見に如かず