2019.2.8
池の水
佐藤賢太郎

池の水が止まってしまった。このままでは、池の金魚が死んでしまう。そこで私は、WHの大学生にどこが原因で水が出ないのか調べてくださいと指示した。しかし、一面雪に覆われているのでホースは見えない。冬に水が止まると本当に困ってしまう。彼女たちに「かんじき」をはかせ、スコップをもたせ調べさせたが、分らなかった。私は「探そうと言う気構えがないと見つからない」と彼女たちに言った。
 翌日私は、カセンと水のどこが漏れているか発見しようと思った。私は彼女たちとは執念が違う、気合が違う。これは至極当然であります。水が入ってホースが重いかを調べ、あるいはジョイントを外してどこまで水が来ているか調べていった。こうしたことは教えられたものではない、自分で発見することである。百選練磨とは言いすぎであろうか、ついにホースから水が出た。そして、家に戻ると池に水がこんこんと出ているではないか、春まで待たないで水漏れを発見した。実に嬉しかった。

 
百聞は一見に如かず