2008.06.17
コスモ夢舞台を動かすには2
佐藤賢太郎

初めての方にコスモ夢舞台の話をする。大方の方は、コスモ夢舞台を12年もかけ建物のリホームを作り続けてきたこと、それも無報酬で、そんなことができる人がいることに不思議でならないようです。

そう行動している方は何を考え、一体どういう人間なのだろうと疑問を持たれる。よっぽどお金持ちか、暇な人か、お人よしか。しかしそれは、いずれにも当てはまらないようです。だから解からないことになります。

 体力があるから、リホームすることが趣味でもない。それはいずれ本人の言葉から聞かれる機会もあろうかと思います。本人たちも説明をするのが難しいように思える。会員の一人御沓一敏は「想い」が原動力のひとつと言葉にした。さて続いて滞在体験している鈴木隆雄さんはどうだろう。アートがあるから、農業を体験できるから、縄文文化を語れるから、教育体験をしているから集まるのでない。私との人間関係があって私はここに来ていると言う。もちろんそこに教育も魅力の要素であるのはいうまでもない。要は人間と人間の信頼が第一ということです。

 コスモ夢舞台のスタッフとして滞在すると言う事は必ず労働が伴います。これができないならお客様にならざるを得ません。余暇で遊びにきているのでなく「はたらく」為に滞在しているのです。といっても収入を得る為でもありません。

 鈴木隆雄さんは初日に山菜畑、田んぼの草刈、二日目も一人で草刈を黙々とこなしていた。普通一人仕事は退屈でたまらないものですが、自然の中に入って気持ちがいいという。夕飯後はここでの体験教育の必要性を語り合った。ここに来られることに奥さんの理解があってという笑顔に私も嬉しかった。