2007.06. 29
蛍のショウメイ

コスモ夢舞台2007の行事予定やポスターにかかれた味噌作りにはじまり、めだかの池、花しょうぶ、水芭蕉、スイレンの池づくりとイベントは計画どおりに行われてきた。
いま、花しょうぶスイレンの花も咲き、メダカは当初、いただいた養殖のものを入れたのだが、赤ん坊まで生まれてものすごい数に増えた。池のみならず、コシヒカリから古代米の田んぼに至るまで、全てにわたって泳いでいる。残るは、蛍の小川にホタルが飛ぶのを待つだけであった。

何とそれが実現したのである!
子供の頃、九州で見た懐かしい幻想的な光を思い出す。佐藤さんのお母さんの話によれば、豊実で蛍を見るのは20年ぶりだという。
ちょうど、その日は体験教育旅行の生徒たちもいた。また、農業担当のFさんも見えていた。早速、地元のお助けマンFさんに連絡すると飛んで来られた。

翌日、佐藤さんがムラの主だった方々に報告に上がったが、「そうかね」という程度だったようだ。
何もしなくて自然に出てきたというのではなく、夢を描き行動したことにより与えられた結果であるというところに価値があると思っているのは関係者だけなのかもしれない。

佐藤さんと筆者の両夫婦4人は毎日、蛍の飛ぶ光景を観に出かけているが、ムラの人たちは寝る準備に忙しいのか、足元が暗くて危ないからかFさん以外には数名の方が感心を示してくれたにとどまっている。

蛍の明かりから改めて、他人さまの反応というのもこの程度なのだなということが明らかになったし、コスモ夢舞台の照らす範囲もまだまだ、一匹の蛍の光程度なのかと思えば焦ることはない。一人でも多くの輝く人を生み出していくしかない。(御沓一敏)