2006.06.23
サル、人合戦

今年は豊実・船渡地区の畑にまだサルが出ないという声が聞こえていた矢先、ついに元中学校の近くの畑に出現、ねぎ、ジャガイモの全てが根こそぎやられたらしい。ムラ中が被害にあった人のショックはいかばかりかという話で持ちきりである。

昨年は佐藤さんのお母さんが大被害を受けた一人である。
今年は早めにネット張りをしたいということで私も借り出された。ところがどうもお母さんの言っていることがよく分からない。太い杭を使って頑丈な枠組みにすると逆にサルが登って効果がないという。要領を得ないので近所の畑へ出かけてサンプルを見てきた。なるほど予想以上に細い糸のネットと棒で奇麗に仕上がっている。

ところがこちらはKさん提供のゴルフ練習場で使っていたと思われる重いグリーンのネットと大野さんが持ってきてくれた細い篠竹の残りで何とかしなければならない。廃材利用はふくろう会ではお手の物だが一人では結構大変だ。何とか形にしたが、これでサルから本当に守られるのかどうか心もとない。後は、神様にお祈りし、おサル様にお願いするしかあるまい。

結局、こうした原因を作ってきたのも人間なのだが、相も変わらず悲しい光景を毎日、目にする。
石夢工房の前をナラの大木を満載したトラックがひっきりなしに通って行く。豊実の奥の荒沢という地域の共有林から切り出されているということらしい。
子孫に残すべきはわずかな金ではないと思うのだが……。

合戦は弥生時代以降のもの、何とか縄文に学ぶ智恵はないのだろうか。
7月17日に「第3回縄文の風シンポジウム」が開催されるが、いつの日か、そのようなテーマでおこなってみてはいかがなものか。(K.M)