2011.09.17
個について
佐藤賢太郎

大リーグのイチローやスケート、マラソンなどのスポーツ選手はすべて個人としての価値が認められ、讃えられる。

普通は個人というと、個人のもうけのためになるので公的には応援しがたいということになるが、いったん世界的に有名になると途端に見方が変わるようです。

今回のNSTテレビ放映を通して、あれは佐藤賢太郎個人のことという声があります。そして、コスモ夢舞台はNPO法人になっても地元では個人ことのように思われている。

コスモ夢舞台はいうまでもなく、個人の懸命な努力なくしてグループも動くはずはない。他人任せではコスモ夢舞台は動かないでしょう。

個は大切なのです。私は主体的に動いていますが、しかし私は何かによって動かされていると思うのです。そうでなければこんなに動けるわけがありません。ところが地元では、里山アート展や田んぼ夢舞台祭りは佐藤賢太郎個人がやっていると思っている方もいるようです。

私は企画、準備、広報、肉体労働も人一倍します、しかし私一人では何もできません。夢を持つ仲間の協力なくして、叶うはずはありません。そして、年月をかけて地域も後から理解し始め、やがて大きな成果をみることができる。過疎において、変わり者、特異な人間がいてこそ新しい道を開けてゆくのだと思う。

その一歩は個なのです。一律的に個を判断するのではなく、難しいことかもしれないが、全体を見極めることが大切だと思う。

コスモ夢舞台つくりも、里山アート展も多くの見識ある方の参加する意志があって成り立っているのです。

狭い田舎を出て、旅をして今、私は郷里に戻りました。そして、コスモ夢舞台に多くの信頼できる仲間をつれてきました。これは、私にとって人生の宝です。

アーティスト、それは個として価値が認められています。
その意味において、コスモ夢舞台は私の作品でもあるのです。どうなるかわからないが作り続けています。しかしそれは、私が彫刻を作るように私一人では作れないのです。

今回お世話になったテレビ局のディレクター氏は、無名な私に焦点を当ててくださり、かつ次のようなエールをくださいました。

厳しい時代であればあるほど生活者に夢や希望を与えるものでなければならないと思っています。

そうした意味で、私は豊実の自然を愛し、仲間の力を信じ、愛ある作品を創作し、そして活動を通じ周囲の理解を深め、大きく広がりをみせている佐藤さん・コスモ夢舞台の活動のもつ「ガッツ」を紹介したいと思ったわけです。

このテレビ放映がきっかけとなり、新たな人と人の出会いが生まれまた新しい「ガッツ」が加わることに期待したいと思います。』

人の命は限りがある。燃えつきるまで、夢の実現をめざしていきたい。