2011.01.28
単純明快に生きる3
佐藤賢太郎

3・損か得かで考える。

このシリーズは自分見直しでもあります。ようやく見直しの部分に差し掛かったようです。

なんだかこのタイトルは好きではない言葉でした。しかしそのタイトルは私が思っているようなイメージではなかった。

川竹文夫さんは以下のようなことを述べています。正義よりも、損得のほうを重視する。たとえば夫婦の間にいさかいが絶えない、相手の間違いと自分の正しさを証明しようと、正義の奪い合いになってしまう。膨大なエネルギーを注ぐのはまったくの大損である。ほっておいてぼんやり眺めるのが一番得である。川竹文夫さんの損得とはこのような事を指している。

人は、正しさや正義の呪縛にかかると、かたくなになりやすい。そして生き方が窮屈になる。人生を真面目で真剣に考えている人ほど、その傾向が強いと述べている。私の心の見直しは何だろうか考えている時、この文章に出会った。私の場合、見直ししなければならないのはこういうことではないと感じてしまった。

また、母や家内に怒ることがしばしばある。どうしてそんなに「カッと」なるのか、それが悪い癖であるといわれる。怒るということは体にとても悪いのはわかっている。そんなに血が上るほどのことではないのにと冷静になるとそう思う。

  人間ができていないからだろうか、この心癖が体を痛めるのかもしれない。だとしたら、これも損か得かどちらかをとるかとなる。分かっていてもどうにもならないことでこうなったのだろうが、真剣なことに直面してこそ改善に向かわなければならないのだろう。まだまだ見直さなければならないことは一杯あるはずです。