2011.02.04
単純明快に生きる9
佐藤賢太郎

9苦難福門

人はこの世に生まれて苦難に出会わない人はいないであろう。何かことを起こそうとすれば、何かが起こる。私自身、何度も思い通りにならないという壁に直面した経験がある。

ところで、「苦難は福門」とする受け止め方に30代で出会った。そんなこと本当だろうかと思った。私は34歳で、当てもなく将来性が見込まれたわけでもないのに、ただ夢と希望だけで教職を止め、無謀にも彫刻家の道を選択した。行動していきなり挫折に出会ってしまった。口には出さないが選択は失敗であったのか、と内心では思うこともあった。その修行中、その後も突然倒れる体調異変もあった。しかし、それを乗り越え「生かされ」今日に至っております。

人は誰しも順調を願う。願いが希望通りにならない時、人は意気消沈するのが普通であろう。思うようになったとき、嬉しいと思うのは当然である。振り返って、彫刻家の修行の時は精神的にも辛かった。しかしあの時があってこそ、今があると確かに思える。裸一貫になる体験をした、そう思うとあの経験は「苦難は福門」であった。彫刻家の道に歩んで、そうしたことがその他にも一杯あった。

今、玄米菜食にしてとてもよい成果を挙げている。朝はものすごく豊かな食事をしています。毎朝納豆に大根おろし、ゴマ、梅干、のり。勿論野菜の入っている無添加の味噌汁。玄米にひじき、サトイモ煮、そして野菜果物ジュース。勿論豆腐料理は何処かで入ります。それが美味しいのです。食べた後、腹はすっきりしています。さらに100回噛んで飲み込みなさいといわれ努力しています。今までは飲み込む食事の仕方でした。肉や魚料理のときはこんな食事はなかなかできませんでした。肉、魚、白米、白砂糖なしの食事の制限がこんなに素晴らしい生活スタイルになったのです。これも苦難福門です。77`あった体重は今72・5`になりました。

「全てあるがままに受け止め、これを好機として信じるところを断固として行えば、その決断力、実践力で、自体は明るい方向に開けてくるものです。」これを心にして、苦難こそ成功の条件、逆境からの出発と毎日の生活をしております。