2008.08.01
夢を追う男から学ぶ

ギャラリーマスガの搬入の帰り時間ができたので、長い付き合いであり、お世話になってきた会津葵の五十嵐大祐さんに会おうと思い立った。「元気なのかどうかと思い立ち寄りました」と言いますと「元気だよ、私はね、毎朝逆立ち150回している」その他も健康になる努力をいろいろしているようです。150回、エッ、15回の違いでないかと疑い聞きなおした。150回だという。そして「生きることは戦いだよ」と言う。五十嵐さんには健康でいなければならないわけがあった。そのわけがあって150回もの逆立ちの努力をできるのです。

五十嵐さんには江戸時代の問屋本陣の材木を保管してありそれを組み立てたいとかねがね聞いていた。これを組み立てるには1億円くらいかかるそうであり、おいそれとはたてることができない。大きなリスクを伴うこの夢には家族の反対があるそうです。そして秘密だがもう一つ平行して夢を実現させたいものがある。そちらが先のようであるが。それをどのように実現可能にさせるのか毎日考えているようだ。

人生最後の仕事、夢はこれを立てることにある。そのためには健康でいなければならない、だから努力ができるわけであった。

ただ単に健康でいたいなどという程度であったらそんな努力はできない。現に皆さんでも健康で生きていたいと思うのは同じである。「そのための努力はしていますか」と聞かれたらどうだろう。88歳になったら、ほとんど散歩ぐらいだろう。オリンピックに選ばれた選手は努力をする、できるのだ。それは強い目的があるからだとわかる。

オリンピックに選ばれない五十嵐さんも人生に強い夢があり目標が明確であるから、自分を鍛える努力ができるものだと感じた。私は学ぶものが多いと感じた。このことは体験学習に来る生徒たちに話している。

私も夢を実現するには健康でいなければならない。勿論健康だけで夢が実現できるわけでない。五十嵐さんも文化ということを含んだ大志をもっていらっしゃる。私は思った、自分がどこまで努力ができるか、それは明確な高い理想目標があるかどうかである。そして実行するかどうかでそれが明快な答えになっている。(佐藤賢太郎)