2009.12.

2023.12.4
今年最後の会合
森 紘一

 鋳物の町川口市はかつて、キューポラ(溶銑炉)のある街として知られていた。今ではその面影は薄い。師走に入って最初の日曜日(12/3)は風もなく穏やかな小春日和で、JR京浜東北線川口駅周辺の人の出も多いように見受けられた。

 所用で上京された佐藤さんを囲む11名の昼食会は、西口の文化センタービル内で開かれた。13階の中華店からは眺望もよく、点在するイチョウの葉が陽を浴びて黄色く光っていた。
 ふくろう会の紺の法被を着て現れた佐藤さんは顔色もよく、終始明るかった。2004年から連続20年間続いた「里山アート展」が11月5日に無事終了。その安堵感もあってか、赤ワインを手に柔和な笑顔は絶えなかった。さらに「縄文のアート広場」に話が及ぶと、「また、元気に豊実で会いましょう」と表情も引き締まっていつもの賢太郎節に戻っていった。

 今回は、今年3月末に奥様を亡くされた和光市の海江田さんが久しぶりに出席された。傷心の身をかばいながらも、来年度以降の協力参加を佐藤さんに誓う表情に、本気度がうかがえた。「これからじゃないですか」海江田さんはやはり、日本酒がよく似合う。

 金剛杖を突きながら、奥様と元気な姿を見せてくれた大野さんは相変わらずダンディで、鳥打帽がお似合いだった。「健康とボケ防止のための禁酒生活も慣れてきた」とか。

 お久しぶりの大内さんもお元気そうだった。やはり皆さんとの再会、食事とお喋りに元気をいただくと、美紀さんと同じような感想を述べられていた。

 近況報告では、大塚さんが飛び上がったりしゃがんだりと日ごろの努力の成果を披露して拍手を浴びていた。かつての若大将はいまだ健在です。

 若手の代表飯野さんは早朝、10キロマラソンに挑戦してきたという。佐藤さんの後継者として「近い将来、豊実の生活を夢見ています」と頼もしい。

 いつも幹事役としてご苦労を掛けている隆雄さんも「里山アート展」から「縄文広場」への継続を楽しみに活動を続けましょうと呼びかけてくださった。

 最後に桐山さんは「お互いに年を取って、昔のようにはいきませんが、こうして佐藤さんを中心にできることを確実にこなして楽しんでいきましょう」と結んでいただいた。

さて、来年の干支は辰、縄文広場に大きな竜を皆さんで描きたいですね。 
どうぞ、よいお年を!